バラ色の人生は、風にゆれるオールドローズのおもむき

2021年11月10日

数年前、薔薇の写真を撮るまでは、バラはお高くとまった派手な人のようで、近づき難く好きではありませんでした。

しかし、そのできたばかりのバラ園で、今まで知らなかったたくさんのバラを目にして、バラに対する認識が変わりました。

特に、原種系のバラはとても素朴で味わいがあって、大好きになりました。

もともと野山に咲いているバラは、アジアやヨーロッパなど北半球に自生しています。その原種系のバラの数は150~200くらいだとされています。

バラをめぐる歴史はとても古く、人との関りは紀元前5000年頃からと考えられています。バラは人間の歴史に深くかかわっています。その姿で人を魅了するだけでなく、香りは精神を安定させる医療として利用されていました。

色鮮やかで、シャープな印象のモダンローズは、原種の自然交配などで生まれたオールドローズと呼ばれるバラを掛け合わせ意図的に作り出されたバラです。確かにきれいですが、単調な感じがして、私はオールドローズほどの魅力を感じません。

オールドローズはやさしく、素朴で、親しみやすい印象です。そして、香りのよいものが多いです。あなたがもしバラ園に行ったことがないのでしたら、ぜひバラ園を訪ねてみてください。

バラは花の色が多彩です。花びらは5枚の一重のものから100枚以上あるものもあります。花の形もこれがバラなの?とためらうものもたくさんあります。香りも豊です。そして、咲きはじめから咲き終わりまで、どんどん姿を変えていきます。こんなに変化にとんだ花があるでしょうか。

春は5月中旬から6月にかけて、秋は10月中旬からまさに今頃が見頃です。ただし、オールドローズは春しか咲かないものがあるので、出来れば春のほうがお勧めです。

オールドローズをご覧になれば、私の言うバラ色の人生が、素朴な生活そのものだということを、すぐにわかっていただけると思います。

自分自身にどんなイメージをもつか、どうやって良い気持ちで生きていくかで、日々の生活はずいぶん変わるはずです。

私は野山に咲く、風に揺れるバラのようでありたいと思うのです。

今日も読んで下さり、ありがとうございます。バラは結構すごい花なので、次回はそのことをお伝えしたいと思います。