食べる海藻、食べない海草、まるで違う生き物だった。
こんにちは、kyokoです。
海苔は海藻か海草か?
考えてみたこともありませんでした。
海草サラダって、商品があるくらいです。
海藻も海草も字が違うだけで、どっちでも同じだと思っていました。
でもこれは、海藻サラダが正解だそうです。
いつかテレビで、トレッキングをしている外国人が、これは軽くて栄養価が高くて最高!
と言いながら、広大な自然の中で海苔をパリパリ食べているのを見て、
水がないとヤバいぞと思いましたが、確かに携帯性に優れて軽くて栄養もあるなぁと再認識しました。
海藻と海草のちがい
海藻
海にいる藻なので、シダやコケ、キノコと同じように胞子から海藻に成長するものと、種子植物のように、雌と雄の受精によって増えるものがある。光合成をする。
根・茎・葉の区別がない。日本だけでも1500種を超える。
波が強く当たる岩場に多い。
紅藻類、緑藻類、褐藻類の3つのグループに分けられる。
海草
海にいる草なので、陸上の植物と同じように、種から海草に成長する。
海草の先祖は、一度陸で生息したが、なにかの理由で海に戻ってきたと考えられている。
根・茎・葉の区別がある。花を咲かせるものもある。
光合成が必要なので、比較的浅瀬に生息する。水の汚れの原因となる物質を吸収し、水をきれいにするらしい。
沿岸域に生息し、アマモ、スガモ、ウミショウブ、イトクズモなど世界で60種ほどしかない。。
基本的に、食用になる海草はない。ジュゴンは好んで食べる。
海藻のいろいろ
紅藻類(こうそうるい)
赤い色素を持ち、体の色は紅色、黄紅色、暗紅色をしている。
おにぎりやトッピングに使われる。
トサカノリ・・刺身のつまや、海藻サラダによく使われる。赤い色素が抜けると緑色の「青トサカ」や「白トサカ」になります。
テングサ・・テングサは日本では20種ほどある。どれも寒天の材料としてつかわれる。
エゴノリ・・えご草と呼ばれ、煮溶かし固めたものを、博多では「おきゅうと」、佐渡では「えごねり」と呼ばれる。
緑藻類(りょくそうるい)
陸上の植物と同じ光合成の色素をもっているので緑色。
汁物、サラダ、キムチ、天ぷらなどきれいな色が食欲をそそる。
アオサ・・ヒトエグサ属のヒトエグサという種類。板状にしたり、そのまま乾燥させる。天ぷらや汁物、ノリの佃煮の原料。
ウミブドウ・・イワズタ属のグビレズタという種類。小枝がブドウのようにみえるので、「海ブドウ」と呼ばれる。プチプチとした食感。酢の物やサラダに利用。
褐藻類(かっそうるい)
体の色は黄色や褐色をしている。日本では約400種類が知られている。
みそ汁、酢の物につかわれる。
ワカメ・・コンブや海苔より食物繊維が多い。βカロテンも多い。
カルシウムやカリウムも多く含む。
コンブ・・カルシウムが牛乳の6倍以上も含まれている。からだや知能の発達をうながしてくれるヨウ素(ヨード)が多く、海藻のなかで一番。
海藻のぬめりに含まれる水溶性食物繊維のアルギン酸は、コレステロールの吸収を抑え、胃粘膜を保護するのに有効とされる。
ヒジキ・・カルシウムが牛乳の12倍もある。ビタミンB2も多い。骨を丈夫にするビタミンK も多い。骨粗鬆症の予防に役立つ。ミネラルが豊富。
注目のアカモク
ヒバマタ目ホンダワラ科に属する海草で、郷土食として親しまれていた。
日本海側では、ギバサ、ジンバソウなどと呼ばれる。先端をたたいてとろろにしたり、炒めて食べる。
フコキサンチンという成分が含まれていて、血糖値の上昇を緩やかにしたり、肥満を抑制したりする作用をもつ可能性があるという研究結果が出されてから、有名になった。花粉症改善効果も期待されている。
フコキサンチンは他の海藻にもあるが、アカモクはワカメの2倍、コンブの6倍以上含まれている。
結び
おにぎりには海苔がないとものたりません。海苔は生海苔という海草を乾燥させたものです。
海苔の養殖は江戸時代から行われきたそうです。
海苔はよいものほど、色が濃く、深みがあるそうです。
寿司用はねだし海苔は、海苔のランクのなかでも最上級の寿司用の海苔が、穴や裂けなどで検査のとき規格外で「はねだされた」海苔なので、味は最高級品と同じです。
なのでもし、寿司用のはねだし海草が特売になっていたら、とってもお買い得なのだそうです。
ちなみにアマモの別名は、「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」ーー竜宮の乙姫の元結の切外しーー、という植物名としては最長の名前です。
なんか、kyokoでよかった気がしてくる。
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