果菜類は色とりどり、体調をよくする栄養素がたっぷりです。
こんにちは、食うリエイターkyokoです。
驚いたことに、トマトもナスもパプリカも、みんな仲良しナス科です。
イチゴはバラ科で、イチゴ、メロン、スイカは果実的野菜(果実のような食べ方をする野菜)と分類されています。
果菜類とは野菜の中でも、果実や実の部分を食用とする野菜グループのことです。
下記は農林水産省が公開する食料需給表で果菜類として公表されている25品目です。
いちご、えだまめ、オクラ、かぼちゃ、かんぴょう、きゅうり、グリーンピース、さやいんげん、さやえんどう、しろうり、スイートコーン、すいか、ズッキーニ、スナップエンドウ、そらまめ、とうがらし、とうがん、トマト、なす、にがうり、パプリカ、ピーマン、ミニかぼちゃ、ミニトマト、メロン
果菜類のすごいところ
ウリ科
キュウリ・・95%以上の水分と豊富なカリウムが、利尿作用に働く。
キュウリに含まれるアスコルビナーゼという酵素は、他の食材のビタミンⅭを破壊するので、加熱したり酸を加えたりすることでその働きを抑えられる。
さっと炒める、生なら酢とあえるとよい。
カボチャ‥βカロテンを多く含み粘膜や皮膚を丈夫にする働きがある。カボチャに含まれるビタミンⅭは熱に強く調理しても効率よく摂取できる。
ニガウリ・・苦み成分のモモルデシンは食欲増進や高血圧予防に働く。ビタミンⅭが豊富に含まれ、加熱しても破壊されにくい。
メロン・・豊富な甘みのもとである果糖、ブドウ糖、ショ糖などは体内に吸収されやすいので、疲労回復に役立つ。糖質が多い。
スイカ・・赤い果肉に含まれるリコピンには、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑える働きがある。腎臓や心臓の働きを助けるシトルリンとカリウムも含む。
ナス科
トマト・・赤い色の成分はリコピンで、強力な抗酸化作用がある。有害な活性酸素を除去し、ガンや動脈硬化を予防する働きが期待できる。βカロテンも豊富。
ナス・・紫色のもとはアントシアニン系の色素ナスニンで、高血圧や動脈硬化を予防する働きが期待できる。ナスニンは水にとけやすいので、水にさらす場合は短時間にする。
ピーマン・・さまざまなビタミンが含まれるが、肌や粘膜の健康を保つβカロテンとコラーゲンの生成にかかわるビタミンⅭがとくに豊富。毛細血管を強くするルチン(ビタミンP)とカリウムは高血圧予防に働く。
バラ科
イチゴ・・ビタミンⅭが豊富で5~6個食べれば、一日に必要なビタミンⅭを摂れる。血圧を正常に保つカリウム、貧血予防に役立つ葉酸も多く含む。
アオイ科
オクラ・・ねばねばのもとの食物繊維が、胃腸の働きを整える。ムチンは、消化器の粘膜をまもり、タンパク質の消化吸収を助ける。
イネ科
トウモロコシ・・一粒ひとつぶにセルロースという食物繊維が含まれ、体内で水分を吸収してふくらみ、腸管を刺激して便通をうながしたりする。糖質の代謝をうながすビタミンB1も豊富なため、夏の疲れやすいときのエネルギー補給に適している。
マメ科
さやいんげん・・未成熟豆をさやごと食べる緑黄色野菜で、βカロテンが豊富なため肌の健康を保つ働きをする。ビタミンB2、リジン、アスパラギン酸も含み夏バテ防止に効果が期待できる。
ソラマメ・・ビタミン・ミネラルが多く、疲労回復や貧血予防に働く。
豆の皮ごと食べれば食物繊維が多いので便秘の解消によい。
エダマメ・・エダマメのタンパク質に含まれるメチオニンは、ビタミンB1、Cとともにアルコールを分解し、肝臓の負担をやわらげる作用がある。
糖質をエネルギーにかえるビタミンB1が豊富。
その他
アスパラガス・・アミノ酸のアスパラギン酸が体力の回復をうながす。
穂先に含まれるルチンは血管強化や抗酸化作用が認められる。
ゴマ
落花生・・オイレン酸とリノール酸が高血圧や動脈硬化の予防に働く。抗酸化作用があり血行をよくするビタミンEも豊富。
結び
もうそろそろ始まりますね、いちご狩り。いちごはやさいか果物かって、よく言われますが、
「多年生木本植物で収穫しながら”永久作物として育てることができる”」ので果物だが、作る側からすれば「一度収穫を終えると、また苗から植え直す」のが通例だから野菜に分類される。http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tks/11-1.htm
ということだそうです。私の庭の放置されているイチゴはもう4年目です。
野菜の考え方として、
農林水産省では、食用に供し得る草本性の植物で加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの。
植物学では、1年生の草本作。
官公庁では、種を蒔いたあと1年で花を咲かせ、そのあと枯れる1年草本類。
一般論として、木になるのは果物、そうでないものは野菜。多年生が果物、1年生が野菜。
生で食べるのが果物、火にかけたりドレッシング等で食べるのを野菜。
としているようです。あなたの野菜のイメージと同じでしょうか?
美味しいものがたくさんの世の中ですが、なるべく自分のからだに必要な食べ物を、美味しくいただきたいと思います。
参考資料
栄養の基本と食事の教科書 吉岡有紀子(監修) 池田書店
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