地学の基礎が興味深く視覚的に頭に入る、「宮沢賢治の地学教室」柴山元彦著

2018年3月3日

地学の基礎が興味深く視覚的に頭に入る、「宮沢賢治の地学教室」柴山元彦著

かれこれ、博物館でバイトをはじめて、27年くらいになります。

データ入力、展示の準備、フィールドワーク、サメの歯の撮影と収蔵、レプリカ作り、資料の整理・・・いろんなことをやってきました。

そして、私が一番時間をかけてやってきたことは、地形模型の制作です。
地形模型というのは、1~5mmのスチレンボードに地形図を等高線ごとにカーボンで書き写し、切り抜き、貼って重ねていきます。

誰でもできますが、根気はいります。

そう、私がお世話になっているのは、地学科というところです。ずいぶん長いこといるのに、地学に関してはからきし何もわかりません。何度か、地学の基礎を勉強しようとしましたが、続きません。

宇宙や地球の成り立ちをテレビで見るのは好きです。1978年に放映された、「地球大紀行」はビデオに撮って、何度も見ました。カール・セーガンの「cosmos 」も好きでした。日本科学未来館のドームシアターも面白いですねぇ。

地球や宇宙を扱った映像は興味深く面白いのに、基本を勉強しようとすると今まではすぐにくじけていました。

しかし、最近「宮沢賢治の地学教室」という本を見つけ、おもしろく読んでいます。
宮沢賢治の文章をもとに、そこに描かれた地学の世界を、地学の基礎と結びつけて構成されているので、無理なく読むことができます。
図や写真が中心となっているので、私でもわかりやすく飽きません。

本屋で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。