その頃、食事と体調が関係あるなんて、思ってもみなかったし、興味がありませんでした。

田舎から出てきたばかりの私の食事は、ひどいものでした。

 

朝からクッキーやチョコレートを食べ、
昼はインスタントラーメン、夜はパスタ。

 

おやつに菓子パン、ドーナツ、ポテトチップス・・・

 

冬になると決まって、肌はガサガサし、
爪切り後の指は爪の淵がパックリと割れ、
口の端が白く切れたり、ヒリヒリするおできのようなタフタが
口の中にしょっちゅうできていました。

 

食事と体調が関係あるなんて思ってもみなかったし、
まるで興味がありませんでした。

 

平気で砂糖と小麦粉でできた、添加物たっぷりの
加工食品を食べていました。

 

その頃は、お腹がすいたらとりあえず何か食べる、
あるものでお腹を満たすのが私の食事でした。

 

そしていつもイライラして、長続きせず、体がだるい。

今なら、そんな食事じゃ無理ないなと思うのですが、
若いころは、それが自分の性格で、欠点で、
どうしようもないものだと思っていました。

 

いつも劣等感がどっしりと心の中に居すわっていて、
立ち上がろうとする私の手足を、がっしりと引っ張るのです。

 

 

足が火照って眠れないある日、
向う脛を押すと指の形がくっきりと残り、
むくんでいるのがわかりました。

 

これはおかしい。
水分が溜まっているということは、排泄が悪いこと・・

なぜむくむのかを調べると、
すぐに食事の問題だとわかりました。

 

そして、「何をどう食べればいいのか。」を知りたい気持ちが、
私の中で小さく芽を出しました。