少女歴47年。

少女というのは、どういう定義なのだろう。

歳で言えば、せいぜい15~18歳までくらいかなと思う。

私は今年62歳なので、と、平気で自分のトシを言えるようになった。

いくつになっても私の本質は変わらず、15歳くらいのままだからだ。

いまさらどうでもいいやというのもある。

二人の孫たちに、「ばーばちゃん」を連呼されても、私は私でしかない。

 

62ー15=47 ということで、少女歴47年。

私が少女歴47年ということを、はばかることなく言えて納得してくれるのは夫だ。

「そうだね~。」とうなずく。

 

少女は、我がままで、理不尽で、ときどき癇癪をおこし、まれに優しい。

 

私はジブリ文庫のシネマ・コミック「ハウルの動く城」を持っている。

見るたびに、これは私のことだと思う。外見は、中身を表さない。

 

夢見る少女は、これからどうなりたいかに熱心だ。

理想の姿を探し求め、自分にしっくりするものを見つけ出す。

 

私は絵本作家で、自分の広い庭を好みの花で埋め尽くし、手作り大好き、なんでも創ってしまうターシャ・テューダーがしっくりきた。

ターシャも中身は少女なのだと思う。もし、まだ生きていたとしても。

ターシャが絵を描く、草取りをする、薪を割る、家畜に餌をやる、雪の中を歩く、料理をする、何かを創ろうとしている姿が好きだ。だから、壁にはった。

 

少女の私は、こんなばぁさんになれるよう、これから修行を積む。

30年あれば、なんとかなるだろう。

いつだって少女の目算は甘く、お気楽だ。