動物性でも植物性でもない唯一の食品、塩。

こんにちは、kyokoです。

 

塩は、動物性でも植物性でもない唯一の食品です。

 

少し前まで、塩は高血圧の原因なので、減塩しましょうとさかんに言われていました。

 

しかし、塩を摂ることと血圧の上昇は必ずしも結びついていないことがわかってきたそうです。

「食塩感受性」・・塩をとることで血圧の上下動が見られる人。

「悲感受性」・・塩をとっても血圧に関係の見られない人。

 

 

高血圧対策として減塩効果があるのは「食塩感受性」タイプの人だけで、全体の4割くらいだというのです。食の常識はうつろいやすいです。

 

 

国の調査によると日本人の平均的な塩の摂取量は、およそ1日10グラムだそうです。

 

厚生労働省の一日あたりの塩分摂取量の目標値は、男性7.5グラム、女性6.5グラムです。(2020年版)

 

しかし、WHO世界保険機関の1日の塩分量の目標値は1日5グラム未満です。

 

塩は正しくとらないと、循環不全、血圧低下、脱水症状、ショック症状や立ちくらみ、むくみなどにつながり、新陳代謝も衰えるので、お肌にも良くないそうです。

摂りすぎても、足りなくても不都合がおきるのは、どの食品も同じです。

参照 日本海水 

 

もっとも身近なミネラルである塩

・塩=ナトリウム+塩素 → すみやかに体に吸収される。

体の水分調整として欠かせないミネラル。

・細胞と細胞の間にある細胞間液やからだの中をめぐる血液の量をコントロール。

適度な塩食欲を増進させる。

あまりに塩気のない食事を続けると、味覚がにぶくなる。→食欲が落ちる。→体力が落ちる。→さらに食欲が落ちる。と悪循環になるそうです。

・食べ物の素材のうまみや甘みをつくる。

水分を出す、腐敗防止、酸化防止などのはたらきで調理を助けます。

塩ゆで、塩もみ、魚を焼くときのふり塩など。

 

塩のとりすぎ

・のどが渇き水を飲むと体内に水分を溜め込みます。そうすると循環血液量が増え、血圧上昇・腎臓・心臓に負担をあたえ、高血圧などの生活習慣病の発症・重症化をまねきます。
   

・塩辛い味を薄めるために他の食品を沢山食べると太ります。そして糖尿病などの生活習慣病の発症・重症化へとつながります。

・食品そのものの美昧しさが分かりづらくなる。

引用 きらり健康生活協同組合

 

塩の不足

・神経や筋肉の働きの調整がうまくいかなくなる。

からだを動かすとき、脳からの電気信号を伝える働きをするのが、塩の成分のナトリウムイオン。塩が不足するとこの伝達がうまくいかなくなり、体調不良を引き起こします。

※暑い日に激しい運動をして足がつるのは、汗でナトリウムが極端に不足した結果。

 

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがある。

「ナトリウム・カリウムポンプ」・・細胞内に入ってきたナトリウムを汲み出し、カリウムを取り込むことによって、バランスを保つ機能。

ナトリウムとカリウムは互いに作用しているので、バランスよく摂ることが大事です。

ただし、腎機能が低下している人は、カリウムを控える必要があるので、医師や管理栄養士に要相談です。

・カリウムの多い食品

バナナ(一本100g中、360㎎)

たけのこ(ゆで)(80g中、376㎎)

サトイモ(2個正味80g中、512㎎)

ほうれん草(1/4束90g、621㎎)

やさい、くだもの、玄米などに多く含まれます。

 

結び

 

塩辛いものを食べると水が欲しくなるので、塩を摂りすぎるのはあんまり体によくないんだなと気づきます。

 

旅行先で食事のあとやたらと水が飲みたくなるときがあります、さっきの料理はおいしかったけど、かなり塩を使っていたんだなとわかります。

 

4億年以上まえ、地球の生命は、塩たっぷりの海水の中で生まれ、進化してきました。

そして、塩の主成分である「ナトリウム」を体に取り込んで、生命維持のための仕組みを生み出してきたそうです。

その遠い子孫である私たち人間も、ナトリウムなしでは生きていけないというのです。

私たちの心臓や、脳の神経細胞なども、ナトリウムが生み出す電気エネルギーによって活動している。海の中で生命が誕生して以来、生き物はみな、ナトリウムを使って命を維持する仕組みをずっと受け継いできたのだ。

この塩の物語はとても面白いので、ぜひ、こちらをご覧になってください。

読むNスぺ

現代人は「塩中毒」!?
人間が塩のとりこになる驚きの理由

 

 

 

参考資料
栄養の基本と食事の教科書 吉岡有紀子(監修) 池田書店
栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(監修) 西東社
栄養の教科書 中嶋洋子(監修) 新星出版社 
栄養素図鑑 牧野直子(監修) 新星出版社