食べ物のおいしさを高める脂質

三大栄養素は炭水化物(糖質)、タンパク質、そして脂質です。

脂質は、おいしくて、やっかいです。

 

脂質の特徴

水に溶けない。

・貯蔵脂肪として蓄えられ、エネルギー源として使われる。

 (炭水化物(糖質)とタンパク質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーをつくることができるとされています。)

・炭水化物(糖質)やタンパク質にくらべ、同じ量のエネルギーを得るのに食べ物の量が少なくて済むので、胃への負担を減らすことができる。

・余ったエネルギーの多くは、中性脂肪として体内に貯蔵される。=体脂肪

・体脂肪は内臓をまもるクッションとなり、体温維持にも役立つ。

細胞膜やホルモンの材料になる。

・ビタミンA、D、E、K などの脂溶性ビタミンの吸収に深くかかわる。

・食事のおいしさを高める。

 

とりすぎると肥満や生活習慣病のリスクを高める

・とりすぎて余った脂質は、体脂肪として蓄積され、肥満の原因となる。

・血液中の脂質が増加して、動脈硬化などのさまざまな病気のリスクにつながる。

 

では、不足するとどうなるのか

脂溶性ビタミンの吸収率が低下する。

・便がかたくなって、排泄しにくくなる。

皮膚炎の原因。

 

とりすぎ対策としてできること

・天ぷらやフライのときは、おひたしなどの油を使わないおかずをつける。

・油を使う調理法を減らし、蒸す、煮る、焼くなどの調理法を多くする。

・やさいやキノコ、海藻など食物繊維の多いものを積極的にとりいれる。
(食物繊維は、とりすぎた脂質の吸収をおさえる働きがある。)

・肉の脂身をさける。

・高脂肪の乳製品をひかえる。

 

脂質を多く含む食べ物(100g中)

・牛バラ肉(脂身付き和牛、生100gで50g)

・豚バラ肉(脂身付き大型種、生100gで34,6g)

・若鳥もも肉皮付き(生100g中、14g)

・サバ(生100gで12,1g 焼く100gで17,1g)

・サンマ(生で24,6g 焼く100gで20,6g)

・クリームチーズ(100gで33g)

・アーモンド(乾燥させたもの100gで54,2g)

 

結び

 

脂質はおいしいですね。私が揚げ物をしないので、夫は自分で天ぷらや鶏のから揚げをつくります。イモの天ぷら最高!から揚げうまい!!

 

でもねぇ、夫の人間ドックの検査結果はすごいですよ。

脂質異常:E

高尿酸血症:E

肝機能異常:C

脂肪肝:C

肥満:C 

Eは治療中、Cは経過観察、再検査、生活改善を要するもの。

おまけにリウマチの治療中です。

 

人間ドックの報告書のコメント欄には、

・肥満を認めます。過食は避けバランスの良い食事をとり、適度な運動を行い、減量しましょう。
・脂質の値が高めです。結果を主治医に報告のうえ、引き続き今後の方針をご相談ください。
・血糖値がやや高めです。生活習慣にご注意ください。
・尿酸値につきましては、主治医に報告のうえ、引き続き今後の方針をご相談ください。

って、書いてあるんですよ。

 

だから私は揚げ物をしないし、モツ煮とビールはヤバいねとか、言いたくなるし、なにかと気を使ってるのに、夫は料理をつくるのがすきなので、食べたいものを勝手につくって食べてしまいます。

言われれば言われるほど、人間はそのことができなくなるらしいので、黙っていたいけど、もう病気まっしぐら。

好きなもの食べて、どっさり薬飲んで生きてるなんて、私はすっごく不自然だと思う。

必要にせまられるような異常が起きないかぎり、人は変ろうとはしません。私もそうでした。

でも一見、健康そうにみえる夫の体は、すでに異変が起きています。

 

私は今後も夫と一緒に生きていきたいので、ジリジリと闘志を燃やし、この問題の改善に向けていそしむ覚悟です。

 

夫よ、こんだけデータが出てるのに、なんでだよぉ~~~ もっと自覚しろ!!

 

 

 

NHKで全5回放送「食の起源」シリーズ

というのをやっています。

2020年1月12日日曜日、夜9時からは「第③集 脂 発見!人類を救う命のアブラ」が放送されます。

前回の「塩」も面白かったです。おすすめで~す。

 

参考資料

栄養の基本と食事の教科書 吉岡有紀子(監修)  池田書店