丘の上バラ園で、お気に入りの小径を見つけよう。
千葉県大多喜町にある「丘の上バラ園」は、バラシーズンを終え、入園料は1200円から500円になり、静かで居心地のいい空間が広がっています。実は、バラはまだまだ咲いています。
「丘の上バラ園」には、素敵な小径がたくさんあります。
ラベンダーの小径、大きなクスノキへ続く道、かわいい教会への小径。
アジサイのある小径、表情豊かな小径が、いたるところにあります。
お気に入りの小径を見つけて、ほんの少したたずんでみてください。
そして、季節が移り変わるころまた訪れてみると、その変化に小さく驚きほっとするでしょう。
自分だけの楽しみを見つけた喜びと、植物がくれる癒しに気付かれると思います。
今週からバラ園はホテルもレストランも休業に入り、のんびりしています。
朝大急ぎで作ってきたお弁当を、昼休みにクスノキの前のベンチで食べました。いい気持ちです。
今日のバラ修行も花柄摘みです。ホテルローズ・ヒルの前にある花壇が終わり、オールドローズの前を通って下に行こうとすると、「はやく、きれいにしてね。」と言われた気がしました。
「そっか、やっぱり君たちが先だよねぇ。」白い花を咲かせたティーツリーの周りから、いつものように、オールドローズの花柄摘みをしました。
なぜオールドローズに魅かれてしまうのかなぁ。それはたぶん、モダンローズのような立派な美しさではなく、飾り気のない野性味のある美しさと、そのやさしい香りのせいなのだと思います。
それにしても、今の時期バラ園は虫たちのパラダイスです。花の中にもぐり、蕾を食い散らかし、茎に卵を産み、いたるところで繁殖中です。
虫に食われたバラの蕾は、それでも懸命に咲こうとします。
穴だらけで咲いている姿はとても健気。自分の役目を知ってるんだなぁ。
師匠のイッセイさんが、「コーヒーを飲もうよ、俺が入れるから。」というので、クスノキの下のテーブルへ。「コーヒを淹れようとしたら、機械が止まらなくなって慌てちゃったよ。」と、苦笑いしているのが、この写真です。
馴染んだテンガロンハットにレイバンのサングラス、そして首には白いタオル。夏のイッセイスタイルです。
今日は、挿し芽についてお話を伺いました。
バラを増やすには、挿し木、接ぎ木、種まきの3種類の方法があり、それぞれに適切な時期があります。
挿し木は年間を通じてできるそうですが、湿度の高い今がベストシーズンです。
挿し木にするための挿し穂は、今年花が咲いた茎を使うといいそうです。
私は去年の6月のはじめ、誕生日にもらった花束に入っていたバラを挿し木にしたら、今年花が咲きました。私のやり方はアバウトですが、それでも元気に育っています。
こちらは、イッセイさん直伝の挿し芽のやり方です。
1、挿し穂は、今年花の咲いた下部のしかっりした茎からとる。
2、写真のような状態の挿し穂を作る。
・切り口は表と裏から斜め切りするクサビ形。こうすると断面積が大きくなり、水を吸いやすくなります。(新しい百均のカッターで切るのが一番らしい。)
・葉を半分に切って、挿し穂の負担を軽くする。
・挿し穂を作ったら、すぐ水に1時間から一晩浸けておく。
3、挿し穂を植えるときは、水で充分に湿らせた土に、割りばしで穴をつくり、そこに挿し穂をそっと挿し(断面が傷つかないように気を付ける。)水をやる。
4、その後は、乾燥しすぎないよう、水をやりすぎないよう、気を付ける。
5、一か月半くらいで根が出るので、根が出たらいきなり大きな鉢にするのではなく、3号のビニールポットに移す。
※植木鉢の大きさは、1号で直径3㎝なので、3号は3×3で直径9㎝の鉢です。
6、3号の鉢で根が充実したら4または5号へと植え替えます。いきなり大きい鉢に植えると、挿し穂の水分吸収に対して、鉢内の水分量が多すぎて枯れるそうです。少しずつ大きな鉢にしていくのが、失敗しないコツです。
そして、初耳だったのは、挿し木したものは朝日が1~2時間当たり、その後日陰になるような軒下に置くと、成功する確率が高いそうです。
私の挿し木は偶然そういうところに置いていました。
気に入ったバラを自分で増やせたら、すごくうれしいです。
離婚前に住んでいた家の庭から、はじめて植えたバラの花の茎を取って来てもらい、今5本、挿し木にしています。一本でいいから育ってほしいと、毎日祈っています。
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