心に刺さった言葉は、いつかよみがえり道を示してくれる。

2008年に他界したアメリカの絵本作家ターシャ・テューダーは私のあこがれの人です。

 

テレビでターシャの番組があり、 そのとき「私は来年植えるチューリップの球根を買うために絵を描いているのよ。」と言いました。

 

それがとても印象的で心に残りました。

 

もう働かなくても、生活していくだけのお金はあるはずだし、近くに成長した子供たちもいるし、何の心配もないはずなのに、なぜ描くのだろう。

 

ターシャは信念の人です。 私は、何度も本を読み返しては、 その言葉に励まされ、 その庭にあこがれ、

早起きして小さな庭の手入れをしました。

 

ターシャは冬になるとたくさんの雪が積もるようなところに住み、 古めかしくても自分の着たい服を着て、手作りが好きで、 昔ながらのストーブを焚き、動物たちと生活していました。

 

ターシャは描くことだけで子供達を育て上げ、 誰もがあこがれるような庭をつくり、そのあまりにも美しい庭と 悠々自適な生活に世界が驚嘆し、 たくさんの写真集や本が出版され、DVDや映画も上映されました。

 

チューリップの球根のために絵を描く。

 

その意味が、私にもやっとわかるようになりました。

 

私もそうしたい。

 

ただシンプルに、生きていくために描きたい。

 

 

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 大切なのは、それを成し遂げるという意思です。

 

本当に何かをしたいと望めば、

 

きっとうまくいくはずですよ。

          ターシャ・テューダー