あるホテルのカウンターにあった、ほんとのマインドセット

2018年1月25日

有馬温泉(兵庫県)は、道後温泉(愛媛県)、白浜温泉(和歌山県)に並ぶ日本三古湯のひとつです。

有馬温泉に着くころ、曇り空から冷たい雨が降ってきました。

 

とても寒いので、昼食に暖かいソバを食べ、チェックインまでの時間ロビーで本を読むことにしました。

 

この時間ホテルは、いつもとは違った感じです。お掃除の人などが忙しそうに働いています。

 

チェックインして、いよいよ大浴場へ行くと広々とした窓から、遠くの山や温泉街が見えました。

 

有馬温泉のお湯はやさしくてとてもよく温まります。

 

ここのお湯は湯冷めしにくいけれど、湯あたりしやすいとマッサージの人が教えてくれました。

 

すべすべになったので、翌朝も入りに行くと、昨夜よりもたくさんの人がいました。

 

次の日、やっと晴れたので、六甲有馬ロープーウェイの開始時間に合わせて行くと、強風のため運休でした。
ホテルでロープーウェイの券を買うと半額なので、往復券を買ったのに残念。

 

今日は神戸市内を散策することに予定を変更し、また歩いてホテルへ戻りました。

 

夫が券の払い戻しなどをしている間、私はカウンターの隅にある癖のある字で書かれたプレートに目が留まり、読んでいるうちに目頭が熱くなってしまいました。

 

マインドセットの本当の意味が分かった気がしました。

 

この言葉を胸に毎日仕事をしているから、ここのサービスは気持ちがいいのだとわかりました。

 

なぜ、私はここにいるのか。

 

なぜ私は、この仕事をしているのか。

 

それが分かっていて、その決意と信念が共有され、あらゆる行動に反映されたとしたら。

 

毎日がどんどん磨かれ、いい仕事やサービスができるようになるのでしょう。

 

ここにある言葉はへりくだっているわけでもなく、お客様のためにとも言っていません。

 

自分が働くなら、こういうありかたをしようと淡々と静かに語っています。

 

そのくせ力強く、感謝に満ちている。

 

 

そのプレート、「有馬六彩」より—

 

ここで出会う人たちに 

感動を 癒しを 楽しさを

感じてもらうために ここにいる。

 

であった人たちが いつも幸せで 

ありますように

笑顔と 感謝と であいを 大切に 

今日も歩いていきます。

 

であってくれて ありがとう

笑顔をありがとう。

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