あるホテルのカウンターにあった、ほんとのマインドセット
有馬温泉(兵庫県)は、道後温泉(愛媛県)、白浜温泉(和歌山県)に並ぶ日本三古湯のひとつです。
有馬温泉に着くころ、曇り空から冷たい雨が降ってきました。
とても寒いので、昼食に暖かいソバを食べ、チェックインまでの時間ロビーで本を読むことにしました。
この時間ホテルは、いつもとは違った感じです。お掃除の人などが忙しそうに働いています。
チェックインして、いよいよ大浴場へ行くと広々とした窓から、遠くの山や温泉街が見えました。
有馬温泉のお湯はやさしくてとてもよく温まります。
ここのお湯は湯冷めしにくいけれど、湯あたりしやすいとマッサージの人が教えてくれました。
すべすべになったので、翌朝も入りに行くと、昨夜よりもたくさんの人がいました。
次の日、やっと晴れたので、六甲有馬ロープーウェイの開始時間に合わせて行くと、強風のため運休でした。
ホテルでロープーウェイの券を買うと半額なので、往復券を買ったのに残念。
今日は神戸市内を散策することに予定を変更し、また歩いてホテルへ戻りました。
夫が券の払い戻しなどをしている間、私はカウンターの隅にある癖のある字で書かれたプレートに目が留まり、読んでいるうちに目頭が熱くなってしまいました。
マインドセットの本当の意味が分かった気がしました。
この言葉を胸に毎日仕事をしているから、ここのサービスは気持ちがいいのだとわかりました。
なぜ、私はここにいるのか。
なぜ私は、この仕事をしているのか。
それが分かっていて、その決意と信念が共有され、あらゆる行動に反映されたとしたら。
毎日がどんどん磨かれ、いい仕事やサービスができるようになるのでしょう。
ここにある言葉はへりくだっているわけでもなく、お客様のためにとも言っていません。
自分が働くなら、こういうありかたをしようと淡々と静かに語っています。
そのくせ力強く、感謝に満ちている。
そのプレート、「有馬六彩」より—
ここで出会う人たちに
感動を 癒しを 楽しさを
感じてもらうために ここにいる。
であった人たちが いつも幸せで
ありますように
笑顔と 感謝と であいを 大切に
今日も歩いていきます。
であってくれて ありがとう
笑顔をありがとう。
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